【故障以外】マザーボードが起動しない(BIOSが起動しない)時の事例3種(デスクトップPC)

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PCの電源を入れてBEEP音も鳴らず画面に何も映らない時って焦りますよね。

故障以外で私が実際に遭遇した事例3種をメモしておきます。

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ボタン電池(バッテリー)切れ

5年以上放置していたPCの電源を入れた時に発生しました。

電源は入り、CPUファンが回り、DVD-ROMにアクセスする動作音はしますが、起動時のBEEP音はなりません。画面にも何も映りません。

マザーボードにはボタン電池が付いています。この電池が無くなるとCMOSに保存されている情報が読み取れずにマザーボードが起動しません。

何年もボタン電池を交換していない場合は、まずボタン電池の消耗を疑うべきです。

新しいボタン電池に交換すると起動しました。

マザーボードの仕様を超えるメモリを搭載

ASUS M3A78-EM(Socket AM2+)というマザーボードを使っていた時に、DDR2メモリ4GBを4枚、16GBを搭載してみたのですが、BIOSが起動しませんでした。

マザーボードの説明書を見ると「チップセットの制限により、サポートするシステムメモリは最大8GBとなります」と記載がありました。

そこで4GBを2枚で8GBにしてみると起動しました。

ちなみに、仕様上は最大16GBに対応しているGIGABYE GA-MA790GP-UD4Hであっても4GBx4枚=16GBを搭載したところ、BEEP音すら鳴らず画面上に何も表示されない、もしくはBIOSの起動スクリーンは表示されるがそのまま固まっていた、という現象が発生しました。

この場合も4GBを2枚で8GBにしてみると問題なく起動しました。

搭載しているメモリの容量がマザーボードの仕様の上限を超えている場合、BIOSすら起動しない現象が発生します。

レアケースだと思いますが、仕様上のメモリ最大容量を超えていないのに何らかの原因により起動しない場合もあります。

この場合、メモリの搭載数を減らして起動するかを確認してみると良いと思います。

BIOSがCPUに対応していない

このパターンはAMDのSocket AM2+マザーボードを使っている場合にしか起きない事例だと思います。

AMD PhenomII X6 1100TというCPUをGABYE GA-MA790GP-UD4H(Socket AM2+)という古いマザーボードに搭載してみたのですが、BIOSすら起動しませんでした。

もちろん、GABYE GA-MA790GP-UD4HがPhenomII X6 1100TをサポートしていることはGIGABYTEのホームページを見て確認済です。

前述のボタン電池が無い場合や、メモリの最大容量を超える場合にBIOSが起動しないことは過去に経験済だったので、新しいボタン電池を購入し入れ替えてみたり、メモリを1枚にしてみたり、と考えられる対策を取って何度も起動してみたのですが、全く改善しません。

その間、単純に「起動しない」というだけでなく、以下の不可解な現象も発生しました。

BIOSが起動しない、以外に発生した不具合

電源ボタンを長押ししても電源がOFFにならない

電源をONにしてもBIOSの画面すら起動せず、画面には何も表示されないため、やむを得ず電源ボタンを長押しして強制終了していたのですが、長押ししても電源がOFFにならない現象が発生しました。

仕方がないので、電源コードを抜いて無理矢理電源を落としました。

電源が入らない

電源コードを抜いて無理矢理電源を落とす、という行為を何度が行っているうちに、電源すら入らなくなってしまいました。

CPUのFANすら回りません。これには参りました。電源ユニットを壊してしまった、と後悔しました。しかし、電源を長押ししてもOFFにならないのですから、他に方法は無かったと思います。

どうやって解決したか?

電源も入らなくなったので、電源ユニットの故障、そしてそもそもマザーボードが故障していたのだろう、と疑いました。

念のため改めてGABYE GA-MA790GP-UD4Hのユーザーズマニュアルを見た時に、表紙に列挙されているCPUに「PhenomII X6」が記載されていないことに気づきました。

「AMD Phenom™ X4 processor」の記載はありましたが、PhenomII X6の記載はありません。当時はまだBIOSがPhenomII X6には対応していなかった、ということですね。

メルカリでも売れずに残っていたAMD Sempron 64 3500+を引っ張り出し、試しに使ってみたところ…起動しました!

最新バージョンのBIOSをダウンロードし、更新した上で改めてAMD PhenomII X6 1100Tを搭載し起動してみたところ…無事起動しました!

BIOSが古くてCPU(PhenomII X6)に対応していない場合、BIOSは起動すらしません。この場合、当時のBIOSが対応しているCPU(PhenomII X4以前)を用意し、最新のBIOSへ更新する必要があります。Sempron 64が売れ残っていて役に立ちました。

まとめ

BIOSという最も低レベルのプログラムが起動しない、という現象は、ハードウェアの不整合に原因がある、と言えます。

BIOSの起動に関するハードウェアといえば、「マザーボード」、「CPU」、「バッテリー(ボタン電池)」、「メモリ」、「グラフィックボード」しかありません。

この6つのハードウェアに絞り、原因を探るのが良いと思います。

ちなみにAMDのマザーボードにはグラフィックボードの機能が組み込まれているので、後付けのグラフィックボードは外して原因を検証すべきですね。

故障、という最悪のケースはそれほど多くないと思います。まず先に挙げた3パターンを確認してみてください。

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