CPU交換でブルースクリーン、クリーンインストールで0x80070570

Windows/アプリ
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Phenom1090Tに替えたばかりだったのに、メルカリにPhenom1100Tが出品された、との通知が着ていました。出品後まだ2時間しか経っていません。えー、どうしよう。誰かに買われちゃう?値引き交渉してみる?と自問自答しつつも、えいっ、と指は「購入する」ボタンを押していました。

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BIOS未対応?

私のマザーボードASUS M3A78-EMですが、ASUSのCPUサポート一覧にはPhenom IIX6 1090Tまでしか掲載されていません。BIOSの最終版はバージョン2701で、2010/11/12にリリースされています。Phenom II X6 1100Tの発売日を調べてみると、2010年12月7日発売、ではなく「発表」となっていました。時系列的にBIOSが1100Tに対応しているとは思えません…。

1100Tは1090Tの内部クロックが3.2GHz→3.3GHzにアップしただけ、だそうです。「内部クロックが違うだけならマザーボードはきっと関係ない。CPU内部で倍率を上げて3.3GHzで動くだろう。」と勝手な私の解釈の元、一縷の望みをかけBIOSを最新の2701にアップデートしてCPUを交換してみたところ…。

あら。BIOSはあっさりPhenom II X6 1100Tを認識してくれました。きっと1100Tの発売に前もって対応してくれていたんですね。

BIOS

Windows10も問題なし?

PhenomII X4 965 からPhenomII X6 1090Tに替えた際、ブルースクリーンで大変な思いをしたので、CPUのデバイスドライバの残骸を削除するべく、デバイスマネージャーを確認しました。

あら、綺麗です。

1090Tに替えた時は、かつて交換してきたCPU(AthlonII X4 630、PhenomII X4 965、semplon)のドライバーの残骸がグレーアウトされ亡霊のように表示されていたのですが、今回は1090Tのドライバは残っていませんでした。1100Tのみ表示されています。

タスクマネージャーで確認しても一発で1100Tを認識してくれました。AthlonIIからPhenomII965に替えた時、PhenomII965からPhenomII1090Tに替えた時は、ドライバの残骸のせいなのか、交換前のCPUが表示されることがありました。

1100Tは1090Tとコア数もx6と同じですし、アーキテクチャの大きな変更もないので、載せ替えても何の問題もないだろう、と考えていました。ところが…。

ブルースクリーン発生

え?突然ブルースクリーンの発生です。気のせい?と思いたいです。

FFXVベンチマークを動かしてみます。ブルースクリーン発生。

何度FFXVベンチマークをやり直しても、ブルースクリーン発生…。

がっくり。またブルースクリーン?

気のせいと思いたかったのか、事実として認めたくなかったのか、この時はイベントビューアーを見ようとしませんでした。

もうイベントビューアーを追うのにうんざりだったのかもしれません。KP41のトラウマでナーバスだったようです。次の瞬間、Windowsのクリーンインストールをしておりました。

今思えば「失敗だったな」、と冷静に思えるのですが、どんなエラーが起きていたのかは今となっては不明です。

Windows 10 May 2020 Update(Ver2004)でクリーンインストール

前回のブルースクリーン祭はWindows 10 May 2020 Update(Ver2004)にアップデートしたタイミングでもあったため、Ver2004が原因では?と疑っていました。

そこで、今回はそれを検証する意味でWindows 10 May 2020 Update(Ver2004)でクリーンインストールを行いました。

MicrosoftのWindows10ダウンロードのページにて、USBにインストールメディアを作成し、USBより起動します。BIOSを最新の2701にしたことで、USBからの起動ができるようになっていました。

Boot Device Priority
Boot Device PriorityにUSBを指定するには、予めBIOSのBootメニューの
Hard Disk Drivers「1st Drive」をUSBドライブ(画面の例ではTDK TF10)
に変更しておく必要があります。

0x80070570発生

USBのインストールメディアから起動し、Windows 10 をインストールするディスクを選択して「フォーマット」をクリック。フォーマット完了後、順調にインストールは進んでいきました。

しかし、Windowsのインストールも終盤に差し掛かったころに

必要なファイルをインストールできません。インストールに必要なすべての
ファイルが利用可能であることを確認し、インストールを再実行してください。
エラーコード:0x80070570

が発生。OKボタンを押してもしばらく反応なし。しばらく待っているとWindows回復環境 (起動オプション選択画面)に復帰しましたが、手の打ちようなし。

USBのインストールメディアが壊れているのか?とUSBを再作成して再度同様の手順でインストールしてみますが、同様のエラーが発生します。

0x80070570について調べてみると、メモリーが壊れていた、とか、削除できないファイルがあった時に発生した、という情報がヒットしました。メモリーを抜き差ししたら回避できた、とか、linuxなど別OSを使ってファイルを削除した、などの解決事例を見つけました。

そこで、①メモリスロットを差し替え、②Windows 10 をインストールするディスクを選択する際、「フォーマット」ではなく「削除」を選択してみたところ、エラーを回避できました。

①、②を同時に実施してしまったので、どちらが有効だったのかは不明ですが、個人的には②の「削除」が良かったんじゃないかと思っています。

無事インストール完了

久しぶりに徹夜をしてしまいましたが、無事インストールでき、Windows 10 May 2020 Update(Ver2004)で安定して動いています。ブルースクリーンは発生しません。FFXVベンチマークも完遂します。

恐る恐るイベントビューアーを見てみると、前回のブルースクリーン祭でも頻発していたESENTの警告はやはり大量に出力されていました。

警告 イベント642 ESENT
Catalog Database (3140,D,12) Catalog Database: 
現在のデータベースの形式が 1568.20.0 (パラメーター 0x410022D8
 (8920 | JET_efvAllowHigherPersistedFormat) によって制御) のため、
データベース形式の機能バージョン 9080 (0x2378) は使用できません。
警告 イベント642 ESENT
MicrosoftEdge (8352,D,12) C:\Users\ht2y\AppData\Local\Packages\
microsoft.microsoftedge_8wekyb3d8bbwe\AC\MicrosoftEdge\User\
Default\DataStore\Data\nouser1\120712-0049\
: 現在のデータベースの形式が 1568.20.0 (パラメーター 0x410022D8
 (8920 | JET_efvAllowHigherPersistedFormat) によって制御) のため、
データベース形式の機能バージョン 9080 (0x2378) は使用できません。

また、新たにKernel-EventTracingのエラーもちょいちょい出ています。

エラー イベント2 Kernel-EventTracing
次のエラーのため、セッション "PerfDiag Logger" を開始できませんでした
: 0xC0000035
エラー イベント3 Kernel-EventTracing
セッション "PerfDiag Logger" が次のエラーで停止しました
: 0xC0000188

表向きは安定していても、裏でいろいろ起きているのですね。でも今は困っていないし、しばらくイベントビューアーは追いたくないので、やる事が無くなったら見ていることにします。しばらく保留です。

まとめ

今回も安易なクリーンインストールにより、ブルースクリーンを発生させる原因やその回避方法といった有用な情報は得られませんでした。

でも前回のブルースクリーン祭と今回の件で何となくですが、

  • CPU交換はブルースクリーン発生に何らかの影響を与えていそう
  • Windows 10 May 2020 Update(Ver2004)が悪いわけではない

ということが分かってきました。

ハードウェアやそのデバイスドライバ関係に変更があると、組み合わせた順番によって絶妙に保たれていたバランスが崩れたり、更新が反映されなかったりするのかなぁ、と思いました。

ソフトウェアにもビルドの順番が大事だったりしますよね。インフラに関わる部品を変えたら全コンパイル、全ビルド。それがクリーンインストールにあたるのかな、みたいなイメージです。

1090Tと1100Tの交換くらいで不安定になるの?それが原因でブルースクリーンが発生する?と、まだ理屈の上では納得しきれていませんが、CPU交換をする時はクリーンインストールも覚悟して、少し慎重になった方がいいのかもしれないな、と思いました。

さあ、とうとうSocket AM2+の最高峰PhenomII X6 1100Tとなりました。これで打ち止めです。次回はFFXVベンチマークでその実力を報告します。

あ、そうそう。今回のクリーンインストールでNAS(リンクステーション)が使えなくなりました。SMB1.0を有効にして復旧しました。

ぱんはげ
ぱんはげ

その後、DISMというWindowsを修復するコマンドを覚えたので、もし次があれば使ってみたいです。ただし、まだうまくいった実績はありません。

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