Ubuntu(20.04)でWindows用ゲーム(RF4)を動かしてみた【Steam】

Ubuntu・iOS
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前回、UbuntuでSteamのProton機能を有効にしてでライズ オブ ザ トゥームレイダーをやってみましたが、ライズ オブ ザ トゥームレイダーはLinuxでの動作が保証されているゲームです。

Ubuntu(20.04)でライズ オブ ザ トゥーム レイダーをやってみた
Ubuntuをインストールしてみた1つのきっかけがこれだったんですよね。ライズ オブ ザ トゥーム レイダーのシステム要件にLinuと書かれていたので試してみたかったのです。やってみたら簡単でした。環境UEFIマザーボード:ASRock97...

今回はSteamの動作要件がWindowsにしか対応していないRussian Fishing 4 をUbuntu上で動かしてみました。

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環境

UEFIマザーボード: ASRock970 Pro3 R2.0 Socket AM3+

グラフィックボード: Palit GeForce® GTX 1070 Ti デュアル
NVIDIA Driver Version : 450.80.02

CPU: AMD Phenom II X6 1100T(3.3GHz)  

PC電源 : ATX550W電源(NE550C

メモリ:DDR3 1600 (PC3-12800) 4GB CL11 KVR16N11S8/4 × 4枚 = 16GB

ストレージ: SSD 256GB(BIOSTAR S120-256GB)

モニター : BenQ EW3270U(31.5インチ 4Kモニタ )

OS : Ubuntu 20.04.1 LTS

コントローラー:PS4コントローラー(DUALSHOCK 4)USB接続

Protonとは?

Protonは、Windows用のゲームをLinux上でも動かすことができるようにするためのプラットフォームです。Protonを有効にすれば、Steamで提供されているWindowsゲームはどれも動く「可能性」があります。

どのゲームも動く可能性があるとは言っても、本来Windows用のゲームなので当然Linux上では動かないものもあります。

実際に動いたかどうか、先人たちの報告がProtonDBに集められており、これを参照することでどのWindowsゲームがLinux上でも動かせるかが分かります。

約16,000の動作確認報告の8割近くが「動く」と報告されているようです。結構な確率で動くようですね。

今回動かしてみるRF4は、動作の格付けが「ゴールド」でした。「ネイティブ」はLinux用ゲーム、「プラチナ」は完全に動作、「ゴールド」は若干の調整の必要があったとしてもほぼ動く、ということえす。ゴールドまでは動く思って良さそうです。ちなみに、ライズ オブ ザ トゥームレイダーは「ネイティブ」です。

ProtonDB検索結果 Russian Fishing 4

Windows用ゲームを動かすための設定

前回のライズ オブ ザ トゥームレイダーの時にも触れましたが、以下の記事を参考にまずSteamをインストールした後、設定でProtonを有効にしました。

第626回 UbuntuでもSteamのWindowsゲームを! | gihyo.jp
ゲーム配信サービスとして、Valve社が運営している「Steam」があります。今回はこのSteamをUbuntu 20.04 LTSにインストールする方法やWindowsゲームをUbuntu上でプレイする方法を紹介しましょう。
Steam Play設定

「サポートされたタイトルでSteam Playを有効化」にチェックするとネイティブのライズ オブ ザ トゥームレイダーはインストールできましたが、RF4は「インストール」ボタンが有効になっておらず、インストールできません。

「他のすべてのタイトルでSteam Playを有効化」にチェックすることで、RF4のインストールが可能になりました。

なお、Protonのバージョンは選択できますが、最新のバージョン(現時点では5.13.2)にしておきました。

これでWindows用のRF4がインストールできるようになりました。「インストール」ボタンを押すと予想インストール時間はダウンロード含め4時間!と出て驚きましたが、実際には約8GBのダウンロードを15分ほどで終え、インストールを含め30分程度で完了しました。

Russian Fishing 4 on Steam
Russian Fishing 4 is a fishing simulator with RPG elements. There is no story line and the whole process is based on the...

Windows用ゲームRussian Fishing 4を動かしてみたが…

始まらない…

さて、いよいよ「プレイ」です。

フルスクリーンでまず「てんかんに関する警告」が表示されました。Windowsの時と同じです。

Ubuntu Russian Fishing 4 てんかんに関する警告

その後、真っ暗の画面になります。一生懸命起動の準備をしているんだな、としばらく待ちますが、待てども待てども真っ暗のままです。10分位まちましたが、変わらず…。

Protonのバージョンを変えたり、いろいろ設定イジっても改善せず…。再インストールしても状況は変わりませんでした。

Escキーを押すと始まった!

何が問題なのだろう、と半分あきらめかけ、真っ暗な画面を終了しようとついESCを押すと画面に変化が!

Ubuntu Russian Fishing 4 早期アクセスの警告

「早期アクセスの警告」が表示され、ゲームの読み込みが始まりました。Ubuntuでやった場合はEscをキーを押さないと始まらないことが分かりました。この辺りがゴールドの所以かもしれません。

見慣れた画面です。Windows版で釣っていた場所も「曲がりくねった小川」です。Russian Fishing 4は情報はクラウドサーバー上に保管されているんですね。UbuntuでやってもWindowsでやっていた時の状態が引き継がれています。

Ubuntu Russian Fishing 4 曲がりくねった小川

グラフィック設定はすべて最高の画質になるように設定しました。

Ubuntu Russian Fishing 4 グラフィック設定
Ubuntu Russian Fishing 4 曲がりくねった小川での釣り

当然ですが、Windows版同様、美しいです。FPSは30前後。Windows版と同じくらいの描画スピードです。釣りをやる分には全く問題ありません。ゲームが始まってしまえば今の所不具合は確認できていません。

まとめ

ProtonDBで「ゴールド」レベルに評価されているWindowsゲームはUbuntu上でもほぼ問題なく動きそうです。Russian Fishing 4は起動した際に一度止まってしまい、Escキーを押してあげないと再開しない、という不具合がありましたが、それ以外は今の所問題なさそうです。

RF4はクラウド上にセーブデータが保存されるのが良いですね。WindowsでもUbuntuでもデータが引き継がれて最新の状態で再開できるのが良かったです。FPSもWindowsとほぼ変わりませんでした。

WindowsゲームがフリーのOSで動くなんて、素晴らしいです。

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