Google Search Console の「ウェブに関する主な指標」が「CLSに関する問題:0.25超(パソコン)」で、”ステータス:不良”になっていることに気づきました。
![](https://www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/e827af683624b28ec5ec6ba170240490-1024x823.png)
CLS?0.25?何じゃそりゃ?です。
検索するとたくさんヒットします。きっと誰しも通る道なんですね。
CLSを調べてみた
先人たちのサイトを見て理解したのは、CLSとはどうやら「サイトのパラパラ表示度」の事のようです。
数値が大きいほどサイトを描画する速度が遅く、画像などがパラ、パラ、パラ、と表示され、「表示が終わるのを待っているのが嫌になるよ~」、ということみたいです。
逆に数値が小さいサイトは「パッ」と表示される気持ちの良いサイト、てことですね。
今回の警告は、「あなたのサイトhttps://www.panhage.com/google-find-virus/ のCLSは0.35でパラパラ表示される不良サイトです。しかも類似のURLがほかにも42もありますよ」、ということを教えてくれているのでした。
さて、どうしたものか?
PageSpeed Insights で分析
PageSpeed Insights という ウェブのパフォーマンスを分析してくれるツールがあることを知りました。
不良となったURLを入力して分析してみました。
![](https://www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/2b6ede6053e4f45c6ad42d26c699c6bd-765x1024.jpg)
![](https://i0.wp.com/www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/2b6ede6053e4f45c6ad42d26c699c6bd.jpg?resize=765%2C1024&ssl=1)
色々と分析結果が出ていますが、私に分かりそうな情報は赤枠の部分くらいでした。
- CLSは0.44。
- サイトを表示するまでのコマ送り画像が10コマあり、3コマまでは何も表示されていない。
- 改善できそうな項目は「適切なサイズの画像」
コマ送り画像をよく見ると、ヘッダの画像の表示に5コマ目までかかっていること、プロフィールの画像(犬)の表示に7コマ目までかかっていることが分かりました。
![](https://www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/e0d0761aecfba82fb7bc851391b57747.png)
![](https://i0.wp.com/www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/e0d0761aecfba82fb7bc851391b57747.png?resize=881%2C94&ssl=1)
ヘッダ画像のサイズ縮小
ヘッダの画像をサーバからダウンロードしてサイズを調べてみると、横4085 x 縦1286px で 382KB もありました。
EWWW Image Optimizer というプラグインを入れており、画像を自動で圧縮してくれるので任せきりにしていましたが、さすがに4085 x 1286 はデカすぎました。
ペイントでサイズ変更し、1236 x 389px 、74KBに縮小しました。
![](https://www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/357c28894d69e5d0aef4990761c516ed-1024x322.jpg)
![](https://i0.wp.com/www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/357c28894d69e5d0aef4990761c516ed.jpg?resize=1024%2C322&ssl=1)
プロフィール画像のサイズ縮小
同様に、犬のサイズを確認すると、1561 x 1533px で 610KBもありました。
240 x 235px 、29KBまで縮小しました。
![](https://www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/03/af9556012c10e792302097a6a3013f74.jpg)
![](https://i0.wp.com/www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/03/af9556012c10e792302097a6a3013f74.jpg?resize=240%2C235&ssl=1)
Cocoon高速化
PageSpeed Insights の分析結果のキャプチャーを取り忘れましたが、スクロールしていくと他にも改善できる項目として「CSSの最小化」、「JavaScriptの最小化」といった項目がありました。
Cocoon設定の「高速化」メニューに、「HTML縮小化」、「CSS最小化」、「JavaScript最小化」の項目があるので、いずれも有効にしました。
![](https://www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/326d15d28dd8d23012bbf0ef056051f1-1024x596.png)
![](https://i0.wp.com/www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/326d15d28dd8d23012bbf0ef056051f1.png?resize=1024%2C596&ssl=1)
改善された?
再度PageSpeed Insightsで分析してみます。
あら?スコアは下がっています。何度かやってみましたが、その時のネットワーク環境やサーバーの状態も影響するようで、スコアはバラツキがありました。あくまでこのスコアは目安ですね。
![](https://www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/84162beaba2544595e03f4fb95b76b1c-848x1024.png)
![](https://i0.wp.com/www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/84162beaba2544595e03f4fb95b76b1c.png?resize=848%2C1024&ssl=1)
肝心のCLSは0.44のままです。よく見るとその他のFCP、FID、LCPの結果も改善前と全く同じ値です。リアルタイムの計測する値では無いのかもしれませんね。
コマ送り画像を確認すると、ヘッダ画像は5コマ→3コマ目に表示されるように改善しています。プロフィール画像は7コマ→4コマ目に表示されるように改善しました。
PageSpeed Insights の結果だけからは、CLSが改善したのか良く分かりませんが、やる事はやったのでこれで審査してもらうことにしました。
参考:GTmetrix
PageSpeed Insights と同じようなWebパフォーマンスの分析ツールにGTmetrixがあります。
![](https://gtmetrix.com/static/images/documentation/meta_social/gtmetrix.png)
![](https://gtmetrix.com/static/images/documentation/meta_social/gtmetrix.png)
![](https://gtmetrix.com/static/images/documentation/meta_social/gtmetrix.png)
![](https://i0.wp.com/gtmetrix.com/static/images/documentation/meta_social/gtmetrix.png?resize=160%2C90&ssl=1)
GTmetrixでも分析してみました。
![](https://www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/9d660f9516a54b50c3a36fda74a425f1-989x1024.png)
![](https://i0.wp.com/www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/9d660f9516a54b50c3a36fda74a425f1.png?resize=989%2C1024&ssl=1)
改善前はヘッダ画像の表示に3.6s、プロフィール画像の表示に18.2sもかかっています。ほんと?さすがに18.2秒もかかっているとは思えないなぁ…。
![](https://www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/e5428dc1f467d594e52e6b064e5fceaa-1024x995.jpg)
![](https://i0.wp.com/www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/e5428dc1f467d594e52e6b064e5fceaa.jpg?resize=1024%2C995&ssl=1)
改善後は、ヘッダ画像は1.4s、プロフィール画像は1.7sで表示されるようになりました。
修正を検証
サーチコンソールで「修正を検証」を選択します。後は検証結果が出るまで待つだけです。
![](https://www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/ded240ef48dfea5b740a8a473d8c3850-1024x591.jpg)
![](https://i0.wp.com/www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/ded240ef48dfea5b740a8a473d8c3850.jpg?resize=1024%2C591&ssl=1)
4/1に検証結果の結果が出ていました。合格です。「良好」とまではいきませんでしたが、すべて「不良」から「改善が必要」に変わりました。
「改善が必要」ではありますが、不良では無いので良しとしましょう。
![](https://www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/5dadf48eaee6764c453972ac8627d03f-1024x1007.png)
![](https://i0.wp.com/www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/04/5dadf48eaee6764c453972ac8627d03f.png?resize=1024%2C1007&ssl=1)
ちなみに、3/21に修正の検証を依頼したので、2週間弱、11日間で結果が出ました。
Jetpack のパフォーマンス設定を変更
「改善が必要」を解消する方法は無いものか?と更にいろいろ探していると、既にインストールしていたプラグイン「Jetpack」に「パフォーマンス」設定がありました。
![](https://www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/09/2f2cfbe0f3bb47f40753f427046188f5.jpg)
![](https://i0.wp.com/www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/09/2f2cfbe0f3bb47f40753f427046188f5.jpg?resize=912%2C642&ssl=1)
速そうになりそうな設定は全てONにしておきました。「不良」は解消できたので、改めて 「修正を検証」 をすることもなく、放っておいたところ、しばらくして「良好」になっていることに気づきました。
![](https://www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/09/c8483ffd61692889b56b390fc3dedad0.jpg)
![](https://i0.wp.com/www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/09/c8483ffd61692889b56b390fc3dedad0.jpg?resize=846%2C764&ssl=1)
Jetpack のパフォーマンス設定を変更したことが直接の要因なのかは不明ですが、変更しておいて損はなさそうです。
まとめ
CLSに関する問題が出た場合は、PageSpeed Insights を使い、分析結果に基づいた処置を行う必要があり、CSSやJavaScript、HTMLといったWebの知識が必要になってきます。
Cocoonを使っていれば、高速化設定で解消する可能性があります。Webのコードが苦手な人にはありがたいですね。
Jetpack といったプラグインのパフォーマンス設定を変えてみるのも有効かもしれません。
![ぱんはげ](https://www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/03/af9556012c10e792302097a6a3013f74-150x150.jpg)
![ぱんはげ](https://i0.wp.com/www.panhage.com/wp-content/uploads/2021/03/af9556012c10e792302097a6a3013f74.jpg?resize=150%2C150&ssl=1)
Cocoon高速化設定をしたら3D Flip Book が表示されなくなりました。
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