実力以上のスキー板を買った顛末【ROSSIGNOL DEMO ALPHA LTD R22PLATE 2018-2019】

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スキー購入の経緯

以前のスキーは Salomon Demo 9 Pilot 2005

Salomon Demo 9 Pilot 2005

コロナ禍で出歩かなくなり、その結果てきめんに足が弱くなり、階段の上り下りで以前より疲れを感じます。

このままではまずい、少しでも鍛えよう、と今冬はスキーをすることにしました。

持っているスキー Salomon Demo 9 Pilot は2005年のモデルで、ものすごい年代物ですが、カッコいいし気に入っているので、まったく問題ありません。

と言いたいところですが、加水分解でしょうか。スキーの振動を吸収する黒い部品が溶けだし、触るとベタベタします。

加水分解でプラスチックが溶けだす

つい触ってしまい、スキーやウェアに黒いタールのようなベタベタが拡散してしまいます。

でも、滑りには関係ないし、ま、いっか。と今シーズンもこのスキーで滑ることにしました。

エッジがズルズル

2度滑りに行ってみて、滑りに関しては何も問題を感じませんでした。その2度とも、雪が積もった直後で比較的柔らかな雪面でした。

しかし、3度目に滑った時に問題が発生しました。3度目は前日の気温がプラス10℃近くまで上がり雪が解け、当日はマイナス10℃近くまで下がり、ガチガチの氷のような雪面でした。

エッジが効かない…。ターンして谷側のスキーに体重をかけるのですが、横滑りが始まりズルズルと落ちていきます。

足をすくわれて倒れそうになるのを、山側のスキーも使い、這いつくばるようにやっと耐えている、という感じです。滑っていて全然面白くありません。危険を感じます。

エッジを研いで使い続けることも考えましたが、黒いベタベタもあることだし、買い換えることにしました。

帰りにその足でスキーショップに行きました。

型落ち2018モデルが60%OFF!

何の予備知識もなくフラッと行ったので、最近のスキーがいくらするのかも分かりませんでしたが、店頭にある一番高いスキーは15万円前後していました。私が学生だった頃は高くても確か10万円前後です。

買うぞ!と意気揚々と来たのですが、値段をみて少し日和ってしまいました。

今日はとりあえず見るだけ見て帰ろうかな、と思った時、型落ちコーナーを見つけました。去年や一昨年のモデルが30~50%OFFで売られています。これよこれ!と気持ちが持ち直しました。

数台ずつ売られている中に、1点もので何と60%OFFの値札がついたものがありました!

ROSSIGNOL DEMO ALPHA LTD 2018-2019モデル 60%OFF 61,200円

ROSSIGNOL DEMO ALPHA LTD

長さも身長より5cm短いので丁度良いです。

念のため店員さんに聞いてみたところ、「長さは良いと思いますよ。でも、かなり固めの板ですが大丈夫ですか?」とのこと。

ん?固いスキーだとどうなんだっけ?と考えを巡らせましたが、そんなことを気にしている場合ではありません。残り1点もので長さもピッタリ。これは運命の巡りあわせだ!くらいに思っていたので、「大丈夫です」と購入してしまいました。

「固い板ですよ?」=「乗りこなせますか?」的な意味であることは薄々感じていましたが、かなり昔とはいえ1級を取っているし、大丈夫!という変な自信もあったのだと思います。

ビンディングの解放値を設定する際も「5.5が基準で上級者なら8とかまで設定できますが、どうします?」と聞かれ、じゃあ8でいいです、と答えてしまいました。見栄っ張り、というより、7がいいのか7.5がいいのか、考えるのが面倒だったのが正直なところです。

型落ちとはいえ、帰ってから型番をネットで調べてみると、当時のフラッグシップモデルです。

どんな滑りができるのだろう?と滑るのが楽しみになりました。

ROSSIGNOL DEMO ALPHA LTD の滑りは?

高速ターンが楽しい!

翌週末、ワクワクしながら ROSSIGNOL DEMO ALPHA LTD の初滑りです。

ROSSIGNOL DEMO ALPHA LTD の初滑り

ほぼ平らに近い緩斜面でターンした時のの印象は、回らない…。

Salomon Demo 9 Pilot ではクイクイ回せたのに、回りません。

あら?大丈夫かな…。ちょっと不安がよぎります。

次は中斜面から緩斜面にかけて中回りでの高速ターンです。

曲がります。安定しています。ターンの反動で次のターンに勝手に切り替わってくれる感じです。楽しい…。

固いとか言われたけど、欠点には感じません。不安が払しょくされました。

小回りで大転倒!

スキーが勝手に回ってくれる。これなら課題の急斜面のショートターンもうまく滑れるのでは?

期待に胸を膨らませ、まずは中斜面でショートターンの練習です。

中斜面

私は抑えの効いたショートターンが苦手です。昔でいうウェーデルンの滑り方で、しかもターンの切替の際、谷側のスキーのテールがズズッとズレる癖があり、キレのあるターンとは言えません。

テールをずらさず、反動を次のターンに活かそうとすると抑えが効かなくなり徐々にターンが大きくなってしまいます。

抑えつつ、”ザッ”(エッジの音)、テールをずらさず、”ザッ”、キレのあるターン、”ザッ”、と色々と考えながら、反動を使いまずまずいい感じで滑れていると思った時、突然事件は起きました。

大転倒です。

左足のスキーは外れ、左肩から谷側に落ちました。肩を強く打ち、かなり痛いです。どこか筋が伸びたようで、肩が痛くて上げづらいですが、異常はないようです。

スキーでこれだけ派手に転ぶのはいつ以来でしょうか。記憶にありません。

何が起きたのか分かりませんでした。

大転倒の原因は?

原因はスキーの交差?

リフトに乗りながら何が起きたのか振り返ります。

一瞬の事で何が起きたのか記憶は定かではありませんが、左にターンした直後、右にターンを切り返す際、谷側である左足の内エッジで雪面を捉えるべきところ、左足の外エッジが先に雪面につき、そのまま谷側に転倒してしまったようです。

スキーがクロスしてしまった記憶もあります。

整理すると、右にターンする際、右のスキーが左のスキーの下に入り込んで重なってしまったため、、谷側の左足で踏ん張ることができず、そのまま谷に肩から真っ逆さまに落ちたものと想像されます。

この時点では微かな記憶を元にあくまで想像でしたが、その後すぐに答え合わせができました。

二度目の大転倒

左肩に痛みが残る中、今度は急斜面でショートターンの練習です。

急斜面

同じ失敗は繰り返さないように気を付けていたつもりでしたが、その時はやはり突然訪れました。

二度目の大転倒です。

やはりまず左足の板が外れ、また左肩を打ちました。同じところを、痛すぎる!

しかも今回は急斜面なので簡単には止まりません。右ひざが曲がり、スキー板の先端で雪面をガリガリと引っかくように落ちて行きます。

右ひざにスキーの抵抗を感じ、「あ、このままではひざがやばいかも」と思った瞬間、右スキーも外れました。

両足のスキーが外れる大転倒です。

左肩の痛さに悶絶しましたが、幸い骨折や脱臼はありません。

この時はあまりの痛さに原因を振り返る余裕はありませんでした。

三度目の転倒

緩斜面でショートターンを練習して答え合わせができました。

やはり右ターンの時、右スキーが左スキーの下に潜り込むのを確認しました。

この時は尻もち程度の転倒で済みました。

原因の答えは分かりましたが、既に満身創痍です。

こんな事になった真の原因は?

真の原因は?実力不足

こうして振り返ってブログに書いていると良く分かりますが、正にじゃじゃ馬を手名付けることができず傷だらけになっている図です。

素人がスーパーカーで高速道路は運転できても、ヘアピンカーブでコースアウトしてクラッシュしている様、とも言えます。

要するに、私に ROSSIGNOL DEMO ALPHA LTD を乗りこなす実力が無かった、ということですね。

スキーが固い

スキーが固いので、バネの力が強く、反動が大きいです。

特にショートターンでは反動がどんどん増幅します。

反動をうまくコントロールできれば次のターンに活かすことができ、スキーが勝手に回ってくれる印象です。

しかし、私の場合反動を抑える脚力がなく、スキーが暴れ出します。徐々にコントロールがきかなくなり、スピードが増しターンが大きくなってしまいます。

柔らかいスキーであれば、たわんでスピードを落としてくれますし、反動も弱いのでスピードが増すこともないでしょう。

たわむことでサイドカーブも大きく曲がり(ラディウスが小さくなり)小回りもし易くなるでしょう。

柔らかいスキーであれば、私でも急斜面で抑えの効いた滑りができたかもしれません。

スキーが長い・重い

身長に対して5cm短いスキーなので長さとしてはちょうどよいのですが、以前のスキーよりは6cm長くなっています。そして重いです。

長く重くなった

滑っている時には長さや重さは気になりませんが、以前のスキーより長くて重い分、一瞬一瞬の動作が少しずつ緩慢になっていることが想像できます。

脚力がスキーの重さに追い付かず、特に利き足ではない左足が右足についていけずにスキーが重なってしまったのでしょう。

高速ターンでは安定して滑ることができましたが、ショートターンでは私には長さと重さが仇になってしまいました。

滑りの型が古い

カービングスキー歴は長いですが、滑り方はクラシックスキーの頃と変わっていません。

前傾でテールを浮かすような滑りをしたり、後傾でスキーを走らせてみたり、試行錯誤というか、正解が良く分かっていません。

転倒の直接の原因ではありませんが、カービングスキーの特性を活かした滑りができれば、もう少し安定した滑りができるような気がします。

まとめ

安さに惑わされず実力に合ったスキーを買いましょう。

固いスキーは重いですし、上級者向きです。

店員さんのアドバイスは聞きましょう。

さて。まだ1回しか滑ってない ROSSIGNOL DEMO ALPHA LTD をどうしたものか。

カッコいいので売るつもりはありませんが、小回りをマスターする以前に、カービングスキーの滑りを勉強し直しですね。

ROSSIGNOL DEMO ALPHA LTD を乗りこなせるようになりたいものです。足腰を鍛えなくては…。

番外編

ビンディングの解放値は見栄を張って(どの数値が良いのか分からず)上級者向けの”8”を指定しましたが、後で確認してみると”7”に設定されていました。

ビンディング解放値設定

たぶん何を設定して良いかを良く分かっていない時点で「本物ではないな」と店員さんに見抜かれていたようです。

“7”に設定してくれていたおかげで外れて欲しいと思った時にちゃんと外れてくれました。店員さん、ありがとう。

ちなみに前のスキーの設定も”7”でした。

以前の解放値も7

古いビンディングもカッコいい…。捨てるのが勿体ないです。

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