6年使ったブリザック VRX からVRX2 を飛ばして VRX3 へ付け替えました。
結論から言うと、何の問題もありません。快適です。
VRXは高い
フジ・コーポレーションで購入しました。
サイズは16インチ、205/55R16 91Q で、タイヤ単品だと1本 ¥30,500(税込)。4本だと¥122,000(税込)です。
ホイールとセットだと4本で¥143,700(税込)。タイヤのみとの差額は\21,700。ホイールが1本当たり¥5,425です。使用中のホイールは錆だらけだったので、そのせいか空気が抜けるようになっていたのでホイールとのセットで購入しました。
ちなみに、タイヤ単品1本の価格は、
- YOKOHAMA / アイスガードセブンIG70 ¥28,600(税込)
- MICHELIN / MICHELIN X-ICE SNOW ¥26,000(税込)
- DUNLOP / ダンロップウィンターMAXX 03 ¥24,800(税込)
ブリザックが1番高いです。今回はYOKOHAMAにしようかとも思いましたが、1本2千円弱しか変わらないならVRX3にしておくか、と今回もブリザックにしました。
なお、タイヤ単品で買うならネットで多少安く買えそうですが、交換・取付を考えると面倒なので私は前回VRX購入時同様、フジ・コーポレーションを利用しました。
こんな感じになりました。
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ブラックバーンと圧雪路面…冬の道を走ってみた
外気温は -5℃です。
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気温はマイナスですが、触ってみると柔らかいです。VRX も柔らかかったので違いはあまり感じません。
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では、走ってみます。まずはアスファルト路面です。
アスファルトが濡れているように見えますが、この気温なので多分凍っています。ブラックバーンと言われるやつですね。
しかし、今回はアスファルトの凸凹を埋めるほどの氷の厚さはなく、走っていてもアスファルトの摩擦を感じます。まったく不安なく走れます。
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次は圧雪路面です。押し固められ、氷のようになっていますが、氷ほど固くはありません。
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表面はツルツルで、崩れた雪や氷が表面に浮いていたりと、とにかく複雑な要素いっぱいの路面です。歩くのも注意が必要な路面ですが、走行は平気でした。問題ありません。
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上り坂はFRは苦手
次は夜。外気温は-5.5℃です。
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軽く上り坂の圧雪路面ですが、昼の間に溶けて崩れた雪がまた凍ってザクザクしています。上り坂はFR車が一番苦手な状況です。
ガガッ、とDTC(ダイナミックトラクションコントロール)が一瞬かかりましたが、登ることができました。
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FR車は雪道の上り坂は本当に苦手です。上り坂は後輪にトラクションがかかるのでFR車には有利では?と理屈で考えますが、実体験上、雪道ではFF車の方が上り坂は得意です。
たぶん、FR車は後輪に荷重がかかり過ぎてスタッドレスタイヤのグリップ能力を超えるのでしょう。
長く続く上り坂で渋滞していると、途中で止まってしまうのが恐ろしいです。止まってしまうと登れなくなる可能性が高いです。
次は溶けた雪が凍ってできた凸凹道です。スタッドレスタイヤで磨かれテカテカです。でもアスファルトも出ていますし、この程度は何の問題もありません。
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極寒-9.0℃の雪の降る道を走ってみた
今日は-9.0℃です。
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雪が降ってきました。寒い日の雪は乾いていて軽くサラサラです。圧雪路面にサラサラの雪が3~4cm積もると、タイヤがサラサラ雪に載ってしまい、ブレーキをかけても雪ごと滑ってしまい止まりづらくなります。
しかし、まだそこまで積もっていないので、ブレーキが利きづらい、といった感じはありませんでした。
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実は寒い方が雪や氷も締まって走りやすくなります。理科で習いましたが、氷は圧力で融点が下がるので車が走ると路面の氷は融けます。
だから圧雪や氷の道は滑りやすいのですが、-9℃にもなると融けてもすぐ凍るのでしょう。グリップを感じます。
続いてアスファルト路面にサラサラの雪が載った道ですが、この程度の雪の量では走りにくいと感じることはありませんでした。
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雪の積もる道を走ってみた
外気温は-1℃です。
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昼間に雪が降り、3~4cm積もっています。この位の気温だと路面の雪や氷は緩んでおり、そこに新たに雪が積もるため、走っているとタイヤが路面に噛んでいない感があります。常に若干空転しているような、フワフワした感じです。
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それでも、カーブは問題なく曲がれます。当然アスファルトのようなグリップは感じませんが、膨らんでいくことなく曲がります。
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止まらなければ上り坂も大丈夫です。
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急ブレーキはとにかく踏み込むのみ!
外気温は−2.0℃です。
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ツルツルです。ブラックバーンというやつですね。
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しかもその上にサラサラの雪が載っています。最悪です。
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流石のVRX3もこの環境は厳しかったようです。走り出しは問題ないものの、ブレーキを踏むとすぐガガガガッとABS(アンチロックブレーキシステム)がかかります。
最近の車はABSなので、急ブレーキの時は「止まってくれー!」ととにかく思いっきりブレーキを踏み込むだけです。後は車(ABS)に任せるしかありません。
ポンピングブレーキ(短い間隔で小まめにブレーキを踏む)だの、スピンを避けるためガツンとブレーキはかけない、といったテクニックが必要だったのは昔の話です。今そんな事をしたら制動距離が延びるだけですね。
とはいえ、ABSも万能ではなく、低速走行時の雪道でフルブレーキをかけた場合にABSがタイヤロックさせないようにゆっくりゆっくりと進んで止まらない時があります。
一時停止で止まりきれずにノロノロと交差点に進入した経験が何度かあるので、低速だからといって油断禁物です。
冬のFR車はおもしろい
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雪国の冬道を考えると4WD車かFF車が無難です。
でも、乗って楽しいのはFR車です。カーブではハンドルで曲がるだけでなく、少しアクセルをふかせばアクセルターンみたいな曲がり方ができます。
最近の車は横滑り防止装置がついているので、スピンしてしまう恐さもありません。
ちなみに、前に乗っていた BMW 318is には横滑り防止装置がついていなかったので、ヒヤヒヤでした。ツルツルの直進路面で、アクセルをちょっと開けすぎただけでスピンしてしまい、180度ターンして反対車線にうまく収まったことがあります。
パッと見はすごいテクニックに見えなくも無いですが、意図してやったわけではありません。その時は「対向車が来てなくてよかった…。」と胸を撫でおろしました。
面白いですが、重いFR車は雪道に弱く、何度もスタックした経験があるのでお勧めはしません。
お勧めは BMW の xDrive(後輪駆動ベースの4WD)です。走り出しは4WDの安心感があり、それでいて走行時は後輪駆動になるため乗っていて楽しいです。次は xDriveか、RRのルノートゥインゴにするつもりです。
ちなみにアウディのクワトロや、スバルのAWDは直進安定性は高い感じがありましたが、カーブでは前輪駆動を感じてしまい、BMWの楽しさとは異なりました。
まとめ
雪道で困らないのは4WD車やFF車です。FR車はスタックしたり坂を登れなくなる事が多いです。でも、運転が楽しいのはFR車です。
スタッドレスタイヤを購入する場合は、雪が積もる1カ月ほど前から履いて一皮剥いた方が本来の性能を発揮できる、と聞いていたので、FR車でいきなり雪道に乗り出すのは若干心配もありましたが、街乗り程度では何ら問題ありませんでした。これから徐々に皮が剥け、更に性能が発揮され良くなる、ってことですね。
そして、6年乗ったVRXとの違いを感じることはできませんでした。
強いていうなら、少しタイヤの感触が少し固くなったというか、タイヤの芯を感じるというか…、てくらいです。単に前のVRXがへたっていただけかもしれません。
同じ条件で乗り比べれば何か違いを感じることができるかもしれませんが、VRXの記憶との比較では、はっきりした差を感じることはありませんでした。
VRXも十分性能が高い、ということなんでしょうが、間違いなくVRX3の方が性能は良くなっているはずです。
たぶん、その差は体感できない差なんでしょうね。急ブレーキをかけた時の制動距離が短くなっていたり、カーブで膨らむのが抑えられるとか、普段気づけないことなのだと思います。
同様に、どのメーカーのスタッドレスタイヤを買っても街乗りで違いに気づくことはないでしょう。現に多くの車が色々なメーカーのスタッドレスタイヤを履いて問題なく走っているので。
違いに気づくことができないかもしれないけれど、メーカーの努力を信じて最新のスタッドレスを履くと安心はできますね。VRX3、いいですよ!
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